群馬県で活躍する弁護士や弁護士事務所の現状
1.群馬県の弁護士数は279人で全国第15位
群馬県は農業や畜産業、伝統工業や工業など幅多い産業が盛んな関東地方北西部の県です。
県の人口は全国18位となる1,967千人と比較的多く、弁護士や弁護士事務所への相談数、弁護士数も他の都道府県と比べて多い数字が出ています。
群馬県には群馬弁護士会があり、県下で活用する弁護士が登録しています。
日本弁護士連合会では、全国の弁護士会に所属している弁護士の人数を公表しています。
それによると、2017年11月1日現在で全国の弁護士数は38,843人。
そのうち、群馬県は279人です。
これは全国15位の数字で、日本の弁護士全体の約0.7%を占めていることになります。
2.群馬弁護士会は、生活に密着した問題や外国人法律相談活動などを推進
群馬県にある弁護士会は群馬弁護士会です。
群馬弁護士会は前橋市大手町に本部を置いています。
近くには前橋地方裁判所や前橋市役所、群馬県庁、前橋地方合同庁舎などがあり、群馬県の官庁街の一角にあります。
群馬弁護士会は県民のための生活に密着した問題はもちろんのこと、社会的な事件の被害者救済活動の推進を行っています。
また、群馬県観光国際協会、県警などの諸団体と協力して、外国人法律相談や民事介入暴力の相談会、救済活動などを推進し、さまざまな社会問題に真摯に取り組んでいます。
女性の弁護士数について見てみると、全国の弁護士総数38,843人のうち、女性の数は7,172人で全体の約18.5%を占めています。
対する群馬弁護士会は、弁護士数279人のうち女性の数は32人で、女性の比率は約11.5%となっています。
この数値は全国で42位であり、群馬弁護士会における女性が占める割合が全国平均よりも低いことがわかります。
日本弁護士連合会では女性弁護士の参画を推し進めており、群馬弁護士会でも今後より多くの女性弁護士の参画が望まれます。
次に、弁護士費用について見てみましょう
実は、弁護士費用には全国的に定められた基準などはありません。
弁護士が受け取る報酬について、昔は弁護士会で基準がありましたが今はなくなり、弁護士事務所ごとで報酬を定めています。
群馬県の弁護士費用の相場は、一般的に全国に比べて比較的高い金額といわれています。
弁護士費用が最も高い傾向にあるのが東京都や神奈川県などの首都圏ですが、群馬県も同じ関東地方に位置し、首都圏の影響を受けているため、首都圏ほどは高くはないものの、弁護士費用の相場は比較的高くなっていると考えられます。
3.群馬県の刑事事件の件数は全国第14位
裁判所の司法統計では、刑事事件の件数・裁判数が裁判所の種類別に出されています。
高等裁判所では、平成28年度の刑事事件新受総数は10,211件でした。
高等裁判所は全国に8つあり、そのうち群馬県の事件を管轄する東京高裁の刑事事件新受数は3,918件に上り、全ての高等裁判所の中で1位でした。
この数字は全体の約38.4%に該当します。
次に、地方裁判所では、平成28年度の全国刑事事件新受総数は270,955件でした。
地方裁判所は全国にあり、都道府県ごとの件数等がわかります。
群馬県の事件を管轄する前橋地方裁判所の刑事事件新受数は4,746件に上り、全ての地方裁判所の中で第12位でした。
この数字は全体の約1.8%に該当します。
最後に簡易裁判所です。
簡易裁判所では、平成28年度の全国刑事事件新受総数は712,247件でした。
簡易裁判所は全国にあり、都道府県ごとの件数等がわかります。
群馬県下には前橋・伊勢崎・沼田など10の簡易裁判所があります。
群馬県の事件を管轄する簡易裁判所の刑事事件新受数は12,176件に上り、こちらは全ての簡易裁判所の中で第15位でした。
この数字は全体の約1.7%に該当します。
地方裁判所と簡易裁判所の合計で見ると、平成28年度の全国刑事事件新受総数は983,202件です。
対して、群馬県の地方裁判所と簡易裁判所の刑事事件新受総数は16,922件。
この数字は全国第14位の数字で、全体の約1.7%に該当します。
では、刑事事件の割合と人口の割合を比べてみましょう。
総務省発表の平成28年10月現在の全国の人口は126,933千人。
このうち群馬県は1,967千人で全国18位です。
この数字は全体の約1.5%に該当します。
群馬県の地方裁判所と簡易裁判所の刑事事件の割合は、全体の約1.7%に該当し、人口比の約1.5%より高いということは、人口に比べて犯罪が起こる件数の割合が若干高いことを意味します。
また、人口1千人あたりの刑事事件は約8.6件。
全国の平均が約7件であることを考えると、事件発生率は平均よりも少し高いといえるでしょう。
群馬県は、県内に農業や畜産業から工業までのさまざまな産業が盛んです。
また、県内には企業も比較的たくさんあります。
都心と郊外の格差が激しく、裕福な層の割合が比較的多いことや、近年、海外からの観光客も増加傾向にあることなどから、今後、刑事事件が起こりやすくなっていく可能性は十分考えられます。
4.群馬県の弁護士が受けた家事事件の件数は民事事件の件数より700件ほど多い
ここからは、群馬県でどんな法律相談が多いのかを見ていきましょう。
弁護士への依頼には、大きく分けて民事事件と家事事件があります。
民事事件とは、一般市民の間でおこる争いに関する事件のことで、交通事故や金銭の貸し借りの問題などの事件が該当します。
家事事件とは、家族や親族間でおこる争いに関する事件で、相続をめぐる問題や離婚や養育費などの事件が該当します。
2016年版の弁護士白書では、都道府県の弁護士会別に新しく受けた件数や、弁護士1人に対する事件数などを公表しています。
まず、件数で比較すると、群馬県では民事事件を新しく受けた件数が1,641件、家事事件を新しく受けた件数が2,348件でした。
民事事件の数に比べて家事事件の数が700件ほど上回る結果となりました。
全国の件数をみると、民事事件を新しく受けた件数が143,816件、家事事件を新しく受けた件数が140,830件とほとんど変わらないことを考えると、群馬県では、家事事件の割合が多い傾向にあります。
ただし、群馬県で民事事件を新しく受けた件数の1,641件は全国第16位の数字で、家事事件を新しく受けた件数の2,348件も全国第16位の数字となっていて、全国的にはどちらの事件も比較的起こりやすいといえます。
弁護士1人に対する件数でみると、群馬県では民事事件は弁護士1人に対して5.9件、家事事件については弁護士1人に対して8.4件となっており、民事事件が全国で19番目、家事事件は29番目の数字となっています。
群馬県は他の都道府県と比べて民事・家事事件の数は比較的多い結果になっています。
しかし、家事事件については、事件数の割に弁護士1人当たりが抱えている事件数は比較的少ない県であることがわかります。
5.群馬県で弁護士や法律事務所をお探しですか?
見てきた通り、弁護士費用は全国で統一されておらず、各弁護士事務所の裁量にまかされています。
そのため、弁護士に法律相談や依頼をするときには、前もってどれぐらいの費用がかかるのか調査しておく必要があります。
群馬県では、民事・家事事件ともに数多くの問題が起こっています。
群馬県では279人の弁護士が在籍しており、自分がいざ事件の当事者になった場合はどの弁護士に依頼するか迷うことも多いでしょう。
当サイトでは、群馬県で起こるさまざまな問題に対する相談や依頼を受けてきた実績のある、また費用面についてもきちんと明示している弁護士のみを紹介しています。
群馬県で弁護士に法律相談や依頼をしたいという方は、当サイトで紹介している弁護士にできるだけ早く相談してみてください。
きっと、あなたのお役に立てる弁護士が見つかります。