もう結婚生活は維持できない…離婚をしたい…。
ですが、どういった理由なら離婚ができるのか、また、離婚の手続き方法に関してもどうしたら良いのかわからない方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、離婚をしたいとお考えの方のために、離婚をしたいと思った場合に確認しておきたいことについてご説明いたします。
ご参考になれば幸いです。
※この記事は2017年7月6日に加筆・修正しました。
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目次
1.離婚理由で多いものとは?
離婚したいと思うと他の夫婦がどのような理由で離婚しているかも気になるのではないでしょうか。
実際、夫婦によって離婚したいと思う理由は様々ですが、一般的には以下のような離婚理由が多くなっています。
- 両者の性格が合わない
- 配偶者に不貞行為があった場合
- DV(ドメスティック・バイオレンス)
- 配偶者による言動(モラハラ)
- 配偶者との経済的価値観の不一致
- (主として)夫が家庭に協力しない
- 子育ての方針の相違
2.離婚をする前に!まずは、関係修復が可能か試みる
離婚をしたいと思った場合、すぐにでも離婚したいと考える方も少なくはないでしょう。
しかし、離婚には以下の「(1)離婚のリスク」のように様々なリスクや心身の負担が発生するので、まずは「(2)まずは、関係修復を試みる!」を参考に夫婦の関係が修復できないかを試みて欲しいです。
(1)離婚のリスク
①離婚後のリスク
離婚をした場合、特に現在専業主婦の方は離婚後の収入が減少あるいは全く無くなる危険があります。
また、離婚をすれば住居を新たに探す必要が出てくるが、その際にはまとまった資金(敷金、礼金、賃料等)が必要になります。
他方、夫の場合は、離婚にあたって財産分与を求められたり、子供がいる場合でかつ離婚後の親権を妻が持つ場合には、離婚後養育費を妻側に支払わなければならないなど思っている以上に経済的な負担が生じる可能性があります。
②心身の疲労
離婚の手続きが簡単に済めばいいが、離婚の手続きはスムーズに進むとは限りません。
話し合いで離婚ができない場合には、調停、さらには裁判に移行しなければならず、離婚までに数年かかるということも少なくありません。
(2)まずは関係修復を試みる!
本当に離婚をするのか、両者一度真剣に考えて関係修復する方法を探してみましょう。
3.離婚にはどのような種類がある?
ここまで読んで「やはり離婚したい!」と思われた方に、ここからは実際に離婚する方法についてご説明いたします。
離婚には以下の3種類があります。
(1)協議離婚
両者協議の結果、離婚をすることに合意し離婚届を提出します。
基本的に、離婚をする場合は協議離婚ができないか話し合います。
(2)調停離婚
協議離婚が成立しなかった場合に、家庭裁判所で調停を行って離婚する方法です。
協議自体ができない場合は最初から調停になることもあります。
(3)裁判離婚
裁判離婚とは、調停が決裂した場合で、それでも離婚したい場合に裁判を通じてする離婚のことを言います。
裁判官が判断する際に下記のような離婚原因がみられます。
- 不貞行為
- 悪意の遺棄
- 3年間の生死不明
- 強度の精神病となり回復の見込みがない
- 婚姻を継続しがたい重大な事由
裁判離婚で離婚する場合は上記の離婚原因が必要です。
4.離婚に向けて準備しておきたいことは?
離婚をしようとした場合、具体的にどのような準備をしたら良いでしょうか。
下記に関して準備しましょう。
(1)経済的自立の準備
離婚をした後は自身の収入だけで生活をすることになるので、現在専業主婦の方は離婚後の生活設計をしっかりとしましょう。
(2)離婚後もらえる可能性がある金銭についての把握
次の生活で生活費を得ていく方法を考えましょう。
例えば、「母子手当」などが受けられる可能性があります。
一度、市区町村等に問い合せをしてみましょう。
(3)離婚時に相手方へ金銭を請求するための準備
離婚にあたっては、慰謝料請求や財産分与の請求を行うことができるが、その際には一定の証拠が必要になります。
ですので、事前に証拠を十分に集めておきましょう。
(4)離婚後の住居の確保
離婚をした後は、両者別々の生活をすることになるので住居を早めに探しましょう。
(5)離婚後の仕事の確保
離婚後は、自分で収入を得ることが必要ですので、現在専業主婦の方は早急に仕事を探しましょう。
(6)精神的な自立が求められることを意識
夫婦の時は、色々と配偶者を頼りにしていたことあると思います。
ですが、離婚をした後は全て一人でこなさなければならないので、自立が必要になります。
詳しくは、(専業主婦の方向けの記事だが)「離婚したい専業主婦が知っておきたい10個のこと」の記事も参考にして欲しいです。
5.実際に離婚を切り出すには?
では、実際に離婚を切り出すにはどのようにしたら良いでしょうか。
(1)別居前の場合
直接相手と話し合いをすることが大切です。
感情的にならないように冷静に話し合いましょう。
感情的になってしまうと、それにつられて相手も感情的になり、なかなか話が進まないことが少なくありません。
ですので、前もって話す内容や順番を紙などにまとめておきましょう。
(2)別居後の場合
現在別居をしている場合は、記録が残るように相手に離婚を切り出しましょう。
例として、メールや内容証明郵便です。
6.離婚に際してもらえる可能性があるお金は?
下記でご紹介いたします。
(1)婚姻費用
夫には妻に対して生活費の面倒を見る義務があります。
ですので、別居から離婚するまでの間は婚姻費用として請求が可能です。
婚姻費用の請求方法については、「婚姻費用の相場、計算方法は?婚姻費用分担請求をする方法」をご覧ください。
(2)慰謝料
離婚の原因が配偶者の不貞行為やDVの場合慰謝料を請求することが可能です。
(3)財産分与
夫婦二人で増やした財産に関しては半分づつで精算します。
その際には、財産の名義は問いません。
しかし、財産が増えた場合でも、相続で得た財産や婚姻前から持っていた財産である場合には分与の対象になりません。
また、借金が多い場合には分けるべき財産はないということになります。
(4)養育費
夫婦間に子供がいる場合には、離婚後、通常その子供が20歳になるまで養育費をもらうことができます。
養育費について詳しくは、「できればたくさんもらいたい!養育費の相場と計算方法」をご覧ください。
(5)公的な助成金
離婚が原因で片親になった場合は、「母子手当」などが受けられる可能性があります。
公的な助成金については、「離婚したい専業主婦が知っておきたい10個のこと」で紹介しているので、こちらをご覧ください。
7.離婚届の書き方
協議離婚の場合、話がまとまったら離婚届を提出することになります。
離婚届の書き方については「これで安心!失敗しない離婚届の書き方」で詳しく述べているので、こちらを参照して頂きたいです。
まとめ
今回は、離婚したいと思った場合に確認しておきたいことについてご説明いたしましたがいかがだったでしょうか。ぜひ今回の話が、離婚をしようか迷われている方の参考になれば幸いです。