熟年離婚をする夫婦が多い状況が続いています。
これをお読みの方の中にも、実際に熟年離婚をしようとお考えの方もいらっしゃいますよね。
とはいえ、「相談できる相手がいなくて不安・・・」と思われている方もいるでしょう。
そこで今回は同じように熟年離婚しようとしている方がどのくらいいるのか、また、「原因や理由」に関してお伝えいたします。
加えて、実際の熟年離婚を進めるための事柄に関してもご説明いたします。
※この記事は2017年4月27日に加筆・修正しました。
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目次
1.熟年離婚は多い?
婚姻期間が20年以上の夫婦が離婚する場合を一般的に「熟年離婚」と言うが、この熟年離婚は近年増えているのでしょうか。
熟年離婚の総数としては、以下の通りとなっており、ここ最近では減少傾向にあると言えます。
とはいえ、20年〜30年前に比較して増えているのは間違いありません。
- 昭和60年:20,434組
- 平成7年 :31,877組
- 平成17年:40,395組
- 平成23年:37,791組
- 平成24年:38,557組
- 平成25年:38,032組
- 平成26年:36,770組
出典:厚生労働省「平成26 年人口動態統計月報年計(概数)の概況」
上記数値を踏まえると、「熟年離婚は引き続き多い」と言ってよいでしょう。
2.熟年離婚の原因・理由は?
では、熟年離婚の原因・理由はどこにあるのでしょうか。
熟年離婚の原因・理由として主なものは以下の通りです。
これをお読みの方も同じような理由で離婚をお考えだと思います。
- 夫が家事を手伝わない
- 価値観の違い
- 性格の不一致
- 精神的・肉体的虐待
- 甲斐がない
- 配偶者の浮気
- 酒癖や浪費癖・借金
- 夫の親の介護への不安
- 会話がない
- 配偶者以外に好きな人ができた
3.熟年離婚する際に準備しておくべきこととは?
離婚は、基本的に離婚届を役所に提出すればそれで離婚が出来ます。
しかし、離婚後のご自身の生活を一切考えずに離婚届を提出してしまうと離婚後の生活に苦労することが目に見えています。
そこで、まずは離婚の準備として最低限以下の3点を考えておきましょう。
(1)お金の面
とりわけ専業主婦の方だと、真っ先にお金のことが心配になるのではないでしょうか。
自分で収入を稼ぐ手段がないと、たとえ離婚への思いが強くても現実的には難しいと思います。
ぜひ、ご自身の夫婦生活を振り返り、ご自身の生活費が1か月でどの程度あれば最低限満足して生活できるのかを再度確認してみましょう。
家計簿をつけることを習慣としている方ならば当然お分かりだろうし、家計簿をつけていなかったとしてもこれまでの夫婦生活から意外と毎月お金が必要だと理解すると思います。
(2)住居の面
離婚をした際、あなたが今の住居から出ていくのか、それとも相手方に出て行ってもらうのでしょうか。
もし、あなたが今の住居から出ていくならば、新たな住居を探さなくてはいけません。
新たに住居を借りる際には、多くの場合、保証人を要求されるので保証人の確保も必要です。
最近は保証会社が保証するケースが多いが、その点も確認が必要です。
また専業主婦ではなく仕事をされている方の場合は、職場の近くに新たな住居を借りられればいいが、必ずしも希望に沿う物件が見つかるかどうかはわかりません。
また、専業主婦の方で今後の生計を立てるべく新しく居住する近くで仕事を探す場合には、ある程度仕事を探してから住居を探す必要もあるでしょう。
もし、ご実家があるのであれば、そこに帰るというのも一つの選択肢でしょう。
(3)精神的な面
熟年離婚を後押しする事情として、子供が自立し始めて手がかからなくなったことが挙げられます。
しかし、もし子どもがまだ自立していないような場合で子供を引き取って養育することになった場合、その精神的負担は大きいと言えます。
ただし、おそらくご自身の周りには手を差し伸べてくれる人が必ずいるだろうから、甘えられるところは大いに甘えても良いでしょう。
やはり熟年離婚といえども、気持ちが塞ぎ込みがちとなってしまうので何でも話し合える友人や親族とコミュニケーションを取っておくことも大事なことです。
4.熟年離婚を切り出す際の注意点
基本的に、妻から夫へ話を切り出す場合がほとんどです。
離婚を切り出す時に注意することは何でしょうか。
基本的に別居をしている場合と、別居をしていない場合で切り出し方が違ってきます。
(1)別居前の場合
基本的に、配偶者と直接話をします。
一番重要なことは、感情的にならずに冷静に話し合うことです。
自分が感情的に話してしまうと、相手との話し合いが進まないからです。
ですので、前もって話す内容と順番を決めておきましょう。
なお、妻から離婚を切り出す場合、夫としては唐突な印象を受けることが多いです。
そのため、夫がなかなか離婚を受け入れてくれず説得が必要になる場合が多いのが現状です。
(2)別居後の場合
基本的に、記録に残る「メールや内容証明郵便」などで間接的に連絡を取ります。
5.熟年離婚に関わるお金のはなし
離婚に際しては、以下のような金銭をもらえることがあります。
(1)慰謝料
下記に該当する場合、慰謝料の請求ができる可能性が高いです。
- 相手方の浮気・不倫
- 相手方のDV・モラハラ
- 悪意の遺棄
- セックスレス
(2)財産分与
婚姻中(結婚後離婚するまで)に夫婦が築き上げた財産は共有財産とみなされます。
名義関係なく、婚姻中に取得した財産は共有財産として扱われます。
共有財産としては、「購入した住宅や車、預貯金、保険、退職金」などです。
とりわけ熟年離婚の夫婦の財産分与のうち、この退職金は重要な問題です。
そして、これらの財産は2分の1の割合で清算することになります。
ですが、結婚後、共有財産がものすごく増えた場合は、高額の財産分与の請求ができます。
ただし、財産分与は、資産(プラスの財産)だけでなく、借金(マイナスの財産)もその対象になるので、この点には注意しましょう。
(3)年金分割
最大で夫の年金の半分をもらうことが可能です。
そのため、老後の生活費の心配が少なくなり、この点が熟年離婚を後押ししています。
熟年離婚する際は年金分割を忘れないようにしましょう。
なお、年金分割の流れは以下の通りです。
- 年金情報通知書を取得
- 話し合いで年金分割の割合を決める
- 話し合いが決裂したら調停
- 年金分割の手続き
年金分割についてはこちらで詳しく解説しています。
まとめ
今回は熟年離婚を進めていくために知っておきたい事柄についてご説明いたしました。
今回の話が熟年離婚をお考えの方のご参考になれば幸いです。