ご近所や隣人トラブルはすぐに弁護士相談すべき?依頼するメリットや費用相場を解説

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近隣や隣人トラブルと言うと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?

有名なのは騒音トラブルですが、それ以外にも土地の境界トラブルや日照のトラブル、悪臭トラブル、ペットのトラブルなど、非常にたくさんの近隣トラブルのパターンがあります。

近隣トラブルを軽く考えていると大事件に発展することもあるので注意が必要です。

今回は、ご近所や隣人トラブルに遭った場合の弁護士に相談するメリットや費用相場について解説します。

1.近隣トラブルはどのくらい起こっているのか?

近隣トラブルは、どのような人にも起こりうる、非常に身近な法的トラブルです。そのように言われても、ピンとこない方もいるかもしれません。
まずはどの程度発生しているか、見てみましょう。

少し前のデータですが、2014年に「日本法規情報」が法律問題に関する意識調査を行い、その中で近隣トラブルについてのアンケートをとりました。

これによると「近隣トラブルに遭ったことがある」と答えた人が、全体の43%にも登りました。
約半数近くの人が、何らかの近隣トラブルに遭ったことがあるということです。

「そんなに多くはないだろう」と思われるかも知れませんが、近隣トラブルは借金問題や交通事故などと異なり、実際に遭遇していても自覚しにくいので、もしかして、この記事を読んでいる方も意識しないまま近隣トラブルに巻き込まれている可能性もあるのです。

また、トラブルの内容は、騒音トラブルが最も多く、近隣トラブルに遭ったことがあると答えた人全体のうちで31%となっています。

次がペット問題の15%、3番目が違法駐車の13%、ゴミの不法投棄が10%、土地の境界問題が9%、理由は不明だが難癖をつけてくる隣人がいるというケースが8%、タバコ煙、ポイ捨てが7%、車に傷をつけられるものが7%となっています。

参照URL:https://news.infoseek.co.jp

2.近隣トラブルが殺人事件に発展する例もある!

ここまで読んで「それでも、たかが近隣トラブルでしょう?お互いが大人になれば解決できるんじゃないの?」などと軽く考える方がいるかもしれません。

しかし、近隣トラブルは、そのように簡単なものではありません。

中には、殺人事件にまで発展したケースもあるのです。
知っている方も多いかもしれませんが「ピアノ殺人」と呼ばれているケースです。

事件が起こったのは1974年8月28日、階下に住む子どものピアノの音がうるさいとして階上の住人が母子3人を殺害したというショッキングな事件でした。

近隣トラブルを原因とした殺人事件の第1号と言われています。

参照URL:https://ja.wikipedia.org

また、その後も近隣トラブルが原因で多くの事件が起こっています。

たとえば、2007年には、マンション内で、階上の住人が立てる音がうるさいとして腹を立てた階下の男性が、被害者の女性を刺した事件がありました。

2005年には、数年間にわたり、大音量でステレオを鳴らし続け、近隣の人を睡眠障害にさせたとして傷害罪に問われた事例もあります。
この事例の加害者は「騒音おばさん」として有名になりました。

参照URL:https://ja.wikipedia.org

2017年には、岐阜県瑞浪市でBBQを楽しんでいた30代の男性が隣人、男性(26)に刺されて死亡する事件が起こりました。

参照URL:http://www.excite.co.jp

このように、近隣トラブルが原因で刑事事件に発展することもあるのですから軽視できる問題ではないことが明らかですし、自分もいつ巻き込まれるかわからないのですから、万全の対処をしておかなければなりません。

3.近隣トラブルのパターン

それでは、近隣トラブルが起こるとき、具体的にはどのような例があるのでしょうか?パターンごとにご紹介します。

(1) 騒音トラブル

騒音トラブルは、非常によく起こる近隣トラブルです。
特にマンションに居住している場合に注意が必要です。

マンションでは、鉄筋や鉄骨でピアノの音などが非常に伝わりやすいですし、安普請のマンションの場合、隣室の音が丸聞こえになるケースもあります。

また、階上で子どもが暴れると階下の部屋に響き渡って住人に苦痛を与える場合もあります。
騒音トラブルが続くと傷害事件などの犯罪に発展しやすいことも特徴的です。

騒音を出している側は、自分が加害者になっている自覚がないことも多いのでさらに問題が大きくなってしまいます。

(2)ペットのトラブル

ペットのトラブルは、騒音トラブルに次いで多いというアンケート結果が出ています。
よく見られるのが隣家の犬や猫が自宅の庭に侵入してきて、糞尿をするというものです。

ペットは飼っている人にとってはかわいい家族の一員ですが糞尿被害を受ける他人にとっては害獣にしかなりません。

また、ペットを不衛生な方法でたくさん飼っている場合には、悪臭を発生させるなどして周辺環境を悪化させ、近所の人全員から迷惑がられるケースもありますし、飼い犬が隣人を噛んで大けがをさせるケースなどもあります。

(3)違法駐車

違法駐車も、よくある近隣トラブルです。

自宅に駐車場がない場合、本当は月極駐車場などを借りて車を保管しなければなりませんが、その費用が惜しいのか駐車場に止めずに路上に駐車する人がいるのです。

また、しょっちゅうお客や子どもなどの親族を呼び、その間自宅の前の通路に車を停めっぱなしにするので近隣住民が道路を使えずに迷惑となっているケースなどもあります。

(4)ゴミの不法投棄

ゴミを不法投棄されるトラブルもあります。

普通に人が暮らしている庭の中に平気でゴミや不要物を投げ込まれることもありますし、道路上にポイ捨てをされることもあります。

また、土地や空き家を所有している場合には、不法投棄の被害をさらに受けやすいです。
たとえば久しぶりに所有している空き家を見に行ったら、ゴミだらけになっていたということもあります。

(5)土地の境界問題

土地の境界問題は非常に深刻化しやすい近隣トラブルです。
土地の境界というものは外観から見ても、必ずしも明らかになるものではありません。

フェンスや壁があっても、それが正しい境界とは限らないからです。

そこで、隣人が「境界が間違っている」と言ってきたら、土地家屋調査士に依頼して土地測量をしてもらい境界確認書を作成しなければなりません。

しかし、トラブルになってしまったら不仲になってこうした手続きを協力して行うことが困難になり、いつまでも激しい諍いが続いてしまうのです。

境界に争いがある土地は、売却することも困難になるため活用もできず、所有者は大きな損失を被ることとなります。

4.近隣トラブルを解決する方法

近隣トラブルが起こったら、物理的、身体的に被害を受けるだけではなく精神的にも大きく疲弊してしまいます。

解決するためには、どのような方法をとればよいのでしょうか?
こんなときに最も役に立つのが弁護士です。

隣人トラブルに巻き込まれたときには、相手に対して自分の法的権利を主張して権利侵害行為を止させる必要があります。

ただ、被害者自身は、自分ではどのような権利を侵害されているのかはっきりわかりませんし、それを相手に的確に主張していくことも難しいです。

被害者自身が相手にクレームを言うと相手がヒートアップして近隣トラブルが悪化してしまうおそれもあります。

ここで、弁護士に対応を依頼するとケースに応じて被害者の侵害されている権利内容を明らかにして、相手に対し適切な主張をしてくれます。

たとえば、騒音トラブルやペットのトラブルが起こっているときに弁護士に対応を依頼したら、弁護士は相手に対し内容証明郵便で、そういった迷惑行為を止めるように警告文を出してくれます。

悪質な相手でも、弁護士から警告文が届いたら迷惑行為を止めてくれることが多いです。
もし、警告をしても相手が迷惑行為を止めない場合には、弁護士が裁判所で調停や訴訟をしてくれます。

調停をすると、簡易裁判所の調停委員が間に入って話し合いをすすめてくれるので、トラブルが起こっている相手とも話合いをしやすいです。

調停で合意ができたら迷惑行為を止めることを約束してもらうこともできますし、場合によっては慰謝料を支払ってもらうことも可能です。

調停をしても合意ができない場合には、弁護士に依頼して裁判所で訴訟をしてもらうことも可能です。

訴訟では、相手に対し、迷惑行為の差し止め請求や損害賠償請求ができますが、こちらの主張が認められたら裁判所から相手に対し差し止め命令や賠償金の支払い命令を出してもらえれば、相手は迷惑行為を止めますし賠償金の支払いも受けることができます。

こうした法的な対応は、被害者が自分一人で進めるのは困難ですが、弁護士に対応を依頼しているとスムーズに手続きを進めてくれるので役に立ちます。

5.弁護士費用の相場は?

このように、弁護士に近隣トラブルの対応を依頼すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
これについては、トラブルの種類や依頼する手続の内容によって大きく変わります。

たとえば、騒音トラブルやペットのトラブルで、相手に内容証明郵便で警告文を送ってもらうのであれば5万円程度です。
交渉まで依頼するなら、10万円くらいかかるでしょう。

相手から慰謝料の支払いが受けられたらその10~15%くらいの金額が報酬金となりますし相手が迷惑行為を止める約束をしてくれたら、そこでも10万円~20万円くらいの報酬が発生します。

調停や訴訟になると、さらに多額の費用がかかります。
調停の場合には20万円以上、訴訟の場合には30万円~50万円くらいかかる可能性もあります。

6.弁護士保険に加入していると安心!

近隣トラブルを解決したいけれど、このように多額の費用がかかるならやっぱり弁護士に依頼することはできないと考えた方がいるかもしれません。
そんなとき、役に立つのが弁護士保険です。

弁護士保険とは、法的トラブルに巻き込まれた場合にかかる弁護士費用を保険会社が支払ってくれると言う保険です。

たとえば弁護士保険MIKATAでは、1つの事件について法律相談料が2.2万円、着手金などの弁護士費用が100万円まで補償されます。

弁護士保険MIKATAの補償額

参照URL:「mikata/ミカタ」【プリベント少額短期保険株式会社】

通常、近隣トラブルで100万円もの弁護士費用がかかることは少ないため、弁護士保険に入っていたら、安心して弁護士に対応してもらうことができます。

また、弁護士保険MIKATAには、無料電話初期相談サービスがついています。
何か困ったことや疑問があったら、まずは気軽に電話相談をすることにより重大な結果に発展することを予防出来ます。

まとめ

以上のように、近隣トラブルを予防し、効果的に対処するには弁護士保険が非常に有効です。
近隣トラブルは、どのような人にも起こりうるものですから、万一の場合に備えて是非とも弁護士保険に加入しておくと良いでしょう。

募集文書番号:PV2017営推006201706

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