【内容証明郵便雛形付き】不倫相手に慰謝料を請求する金額の相場と自ら請求する方法

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夫または妻が不倫をしていることを発見してしまいました。

そんな時には、自分の配偶者に怒りを感じるのはもちろんであろうが、その不倫相手にも怒りをぶつけたい、慰謝料を請求したいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、不倫相手に慰謝料を請求する方法、及び請求する慰謝料の金額が高額化するケースについて説明していきます。今回の話が参考になれば幸いです。

目次

1、不倫慰謝料を請求できる場合

2、不倫慰謝料の金額の相場

3、不倫慰謝料の金額が高額になるケース

4、自ら不倫慰謝料請求する方法

1、慰謝料を請求できる場合

(1)慰謝料とは

そもそも「慰謝料」とは、簡単に言えば精神的苦痛に対して支払われる金銭のことを言います。

不倫やDVなどによって精神的苦痛を受けた場合には相手に対して慰謝料の請求が可能となります。

(2)慰謝料を請求できる場合

不倫相手に慰謝料請求する場合には、以下の①〜③の事実と証拠が必要となります。
事実だけではなく、証拠も必要なことがポイントとなります。つまり、もし不倫慰謝料請求されても、証拠がなければ支払いを拒否できる可能性があるのです。

①不倫・浮気の事実

まずは、肉体関係を持ったことを証明する証拠が必要となります。

しかしながら、肉体関係自体は密室で行われることから、盗撮でもしない限り直接的に肉体関係を持ったことを証明する証拠を獲得することは困難です。

そのため、この場合には間接的に「肉体関係があった」と示す証拠を積み重ねて証明することになります。具体的には、以下のような証拠です。

  • 夫または妻と不倫相手がラブホテルに入るタイミングもしくは出るタイミングの写真または動画(なお、ラブホテルではなくビジネスホテルの場合には、仕事で会っていたと言い訳されてしまう可能性があるため、相対的に証拠としての価値は下がってしまう)。
  • 夫または妻と不倫相手が特に仕事などの理由がないにもかかわらず、二人で泊まりがけの旅行に行って同室で就寝したことを示す証拠。具体的には旅行風景の写真やホテルの領収書など
  • メールやLINEなどに明らかに肉体関係を持ったことを推測できるような文言が表示された画面の画像。
  • 不倫相手が不倫の事実を認めたことを書面化したもの

②不倫相手にて夫または妻が既婚者であることを知っていたこと

次に、不倫相手にて夫また妻が既婚者であることを知っていた事実と証拠が必要となる。具体的には、以下のような証拠である。

  • 夫婦の結婚式に不倫相手も出席していた事実
  • 夫またはは妻と不倫相手が勤務先の上司と部下の関係にあること(通常、同じ会社で働いていれば既婚者と知らなかったはずがない)
  • 不倫相手とのメールやLINEのやり取りの中で「旦那さん又は奥さんにばれたら大変なことになるね」などと表示されている画面の画像

また、仮に知らないとしても、知らないことに落ち度(過失)がある場合には慰謝料請求が可能になります。
例えば、仮に夫または妻が「自分は独身だ」と言い張っていたとしても、左手の薬指に指輪をしていたような場合には、既婚者であることを知らないことに落ち度があることになります。

③婚姻関係が破綻していないこと

不法行為に基づく損害賠償請求権が成立するためには「損害」が必要となります。
「損害」とは、婚姻関係を破綻させたことを言います。そのため、不倫関係の開始時に既に婚姻関係が破綻していたような場合には、慰謝料請求は認められません。

ちなみに、ここでいう婚姻関係が破綻している状態とは、

  • 別居している
  • 同居しているが、性関係もなくほとんど会話もない

などの場合を言います。

2、慰謝料の金額

では、実際には慰謝料をいくら請求することができるのでしょうか。

もちろん、請求する金額自体は請求する側が自由に決めることができ、極端に言えば1億円でも請求すること自体は可能です。

しかし、あまりにも相場からずれた金額を請求しても相手は支払ってくれません。そして、やみくもに裁判をすることとなり、結果として無駄に時間と費用をかけてしまうことになってしまいます。

そこで、知っておいて頂きたいのが浮気・不倫の場合の慰謝料の金額の相場です。 裁判では、主に慰謝料の金額は、

  • 「相手の収入」
  • 「不倫の内容の悪質性」
  • 「婚姻期間」

などによって決まります。

もちろん事案は様々なので、慰謝料の金額にもバラつきはありますが、裁判上の慰謝料の相場はおおよそ200万円。幅としては100万円~500万円の間がほとんどです。

3、不倫慰謝料の金額が高額になるケース

不倫慰謝料請求をお考えの方の中には、「できれば高額欲しい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

前述のように、そもそも慰謝料とは精神的苦痛に対して支払われる金銭です。
そのため、どれだけ辛い思いをしたのか、すなわち「辛い思い」をしたような事情の有無と程度等によって決まることになります。また、請求する側とされる側の収入なども考慮されます。

以下では請求する側の事情、される側の事情等に分けて具体的に慰謝料の金額に影響を与える要因を見ていきましょう。

(1)請求される相手の要因

  •  不倫の期間が長いか(長いほど高額になる傾向がある)
  •  妊娠の有無(妊娠したような場合には慰謝料は高額となる傾向がある)
  •  交際に至る経緯(不倫相手が既婚者であると知っていたにも関らず積極的にアプローチしていた場合には慰謝料は高額となる傾向がある)
  • 年齢(年齢が高いほど金額が高くなる傾向がある)
  • 職業(一般的に、社会的地位が高かったり、収入が高いと思われる職業に就いている場合には金額が高くなる)
  • 資産・収入(資産・収入が高いほど金額が高くなる傾向がある)

(2)あなた側(請求する側)の要因

  • 年齢(年齢が高いほど金額が高くなる傾向がある)
  • 職業(一般的に、社会的地位が高かったり、収入が高いと思われる職業に就いている場合には金額が低くなる)
  • 初婚・再婚の別(再婚の場合と比較して、初婚の場合の方が金額は高くなりやすい)
  • 再婚の可能性(再婚の可能性が低い方が金額は高くなる傾向がある)
  • 自殺未遂やノイローゼなどの精神的苦痛を類推させる事情(精神的苦痛を類推させる事情があると金額は高くなる)
  • 資産・収入(資産・収入が少ないほど金額が高くなる傾向がある)

(3)その他の要因
・有責行為の内容

  • 婚姻期間(期間が長いほど金額が高くなる)
  • 子どもの有無・人数(子供がいると金額が高くなる傾向がある)

4、自ら不倫慰謝料請求する方法

実際に慰謝料を請求しようとした場合、やはり法律の専門家である弁護士に頼まなければ請求できないと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は弁護士に依頼しなくても不倫慰謝料請求することは可能です。

(1)慰謝料請求の具体的方法

一般的によく利用される方法が、内容証明郵便を利用した請求です。もちろん、内容証明郵便でなくとも通常の郵便や電子メールなどでも請求自体は可能です。

なお、メールなどで請求する場合にはメールのやり取りの内容を写真に撮ったり、キャプチャー画像にして証拠化しておくと後々の紛争の予防になります。

(2)内容証明郵便に記載すべき事柄

内容証明郵便を用いた場合、法的には通常の書面による請求と変わりはないが、郵便局が書面の内容を証明してくれることから、後々証拠として有効になります。
また、公的文書のような体裁を備えていることから、請求される側に対して心理的プレッシャーを与えることも可能です。

また、内容証明郵便は、縦と横の文字数などが決まっています。
具体的には、1枚520字以内で、縦書きの場合には1行20字以内、1枚26行以内、横書きの場合には1行20字以内、1枚26行以内 とされています。

そして、上記字数制限の範囲内で、①不倫の事実 ②不倫慰謝料を請求する旨 ③請求金額等の内容を記載することになります。

ただし、前述のように、内容証明郵便は重要な証拠となるので、誤った内容で送付してしまうと後々不利に働く可能性があります。
そのため、文案の作成・送付にあたっては、弁護士に相談することを勧めます。

(3)不倫慰謝料請求の内容証明郵便の雛形ダウンロード

上記(2)で述べたところからお分かりのように、内容証明郵便を作成するのは一苦労です。

そこで今回は、不倫慰謝料請求するための内容証明郵便の雛形を用意しました。ぜひ、ご活用ください。

内容証明郵便の雛形ダウンロードはこちら

(4)不倫慰謝料請求をする裁判の方法

内容証明郵便を送っても相手が慰謝料を支払ってくれない場合には、裁判を起こす必要があります。ここでは裁判について説明していきます。

①裁判に必要な費用及び書類

  • 訴状2部
  • 証拠(1-(2)で述べたもの)
  • 収入印紙(請求する内容によって異なるので,訴状を提出する裁判所への確認が必要)
  • 郵便切手(訴状を提出する裁判所への確認が必要)

②裁判の流れ

裁判は、以下の流れで進みます。

1.訴状の作成
2.訴状の提出
3.相手方へ訴状の送達
4.第一回口頭弁論期日の決定
5.数回の口頭弁論を繰り返す
6.判決

なお、場合によっては途中で和解が成立することもあります。

まとめ

今回は、不倫をされてしまった場合に慰謝料を請求する方法、及び慰謝料の金額が高額化するための条件について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の話をご参考にしていただければ幸いです。

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