過払い金請求にかかる費用と弁護士に依頼した場合のメリットとデメリット

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「過払い金請求をしようした場合、費用はどれくらいかかるのか・・・」

とりわけ過払い金請求を初めてする方にとっては悩みが尽きないのではないでしょうか。
後悔しない過払い金請求をするには過払い金請求にかかる費用を知っておくことは非常に重要です。

今回は、過払い金請求にかかる費用と弁護士に依頼した場合のメリットとデメリットについてご説明いたします。
ご参考になれば幸いです。

1、過払い金請求を自分で行う場合にかかる費用はどれくらい?

過払い金請求は弁護士などの専門家に依頼せずに、自分で行うことができます。
自分で行う場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

(1)内容証明郵便を使って過払い金請求をする場合

内容証明郵便を送るのにかかる費用は、大体2000円前後と考えておくと良いでしょう。
詳しくは、以下の通りです。
なお、4や5は必須ではないが、いつ届いたかを記録するために、4は付けておくことをお勧めします。

  1. 通常郵便物の料金 82円(定型25グラムまで)
  2. 内容証明料 430円(※内容証明の文の用紙1枚の場合。2枚目以降、260円ずつ増額)
  3. 書留料 430円
  4. 配達証明料 310円(配達されたことを証明したい場合)
  5. 速達料 280円(速達にする場合)

(2)裁判で過払い金請求をする場合

裁判で過払い金請求をする場合、主に以下の費用がかかります。

(1)印紙代

印紙代は過払い金の請求額によって決まります。
ここでは、過払い金請求額=訴額となります。

具体的な金額は裁判所のサイトをご覧頂きたいです。

(2)郵券

郵券とは郵便切手のことです。

郵便切手代が必要になる理由は、相手方に裁判に関係する書類などを郵送する必要があるためです。

相手方に郵送される書類は以下の通りです。

  • 訴状
  • 呼出状
  • 判決書

なお、郵券の金額は裁判所によって異なるので、詳しくは各裁判所に問い合わせてみましょう。

ちなみに、東京地方裁判所は6,400円です。

(3)代表者事項証明書(資格証明書)

裁判の当事者が法人(会社)の場合には、訴状に当該法人の代表者事項証明書を添付する必要があります。
過払い金返還請求訴訟の場合、通常、訴える人は個人だが、相手方は会社になるので、相手方の代表者事項証明書を提出する必要があります。

代表者事項証明書とは、会社の登記簿謄本の一種で、会社の商号や代表者の氏名・住所が記載された書面のことを言います。

そして、代表者事項証明書の取得にかかる費用は以下の通りです。

①法務局で直接受け取る場合

この場合は1通につき600円かかります。

②インターネットで請求し郵送で受け取る場合

この場合は1通につき500円かります。
なお、この500円の中に郵送代も含まれています。

③インターネットで請求し法務局で受け取る場合

この場合は1通につき480円かります。

(4)その他

その他として、裁判所までの交通費等もかかることになります。

2、過払い金請求を弁護士に依頼した場合にはどのような費用がかかる?

過払い金請求を弁護士に依頼した場合には、上記の費用に加えて以下の費用がかかります。

(1)相談料

相談料とは、弁護士に相談する際にかかる費用のことです。

(2)着手金

着手金とは、事件着手時に発生する費用のことで、結果にかかわらず、返金されないもののことです。

(3)基本報酬

基本報酬は、着手金とは異なり、業務終了後にかかる費用のことです。

(4)成功報酬

成功報酬とは、過払い金を回収した場合に実際に回収した金額に応じてかかる費用のことです。

(5)減額報酬

減額報酬とは、引き直し計算をしてもまだ借金が残っていた場合に、実際に減額できた金額に応じてかかる費用のことです。

3、過払い金請求を弁護士に依頼した場合の弁護士費用の相場は?

2、過払い金請求を弁護士に依頼した場合にはどのような費用がかかる?」でご説明した費用の相場は以下の通りです。

(1)相談料

相談料は、1時間1万円(税抜)が相場です。
しかし、過払い金請求に関しては現在多くの法律事務所では無料で対応しています。

(2)着手金

着手金として、業者1社ごとに費用がかかります。
相場としては、1社につき4万円ほどです。

なお、法律事務所によっては着手金をとらない事務所もあるようです。

(3)基本報酬
仮に着手金がかからない法律事務所でも、基本報酬として1社ごとに費用がかかります。
相場としては、着手金と同様に4万円ほどです。

なお、着手金と基本報酬は両方かかるわけではなく、いずれか一方のみがかかることになります。

(4)成功報酬

成功報酬は、裁判をせずに回収した場合には、実際に獲得できた金額の20%ほどが相場です。

他方、裁判で回収した場合には、実際に獲得できた金額の25%ほどが相場です。

(5)減額報酬

減額報酬の相場は、実際に減額できた金額の10%ほどです。

4、過払い金請求を弁護士に依頼するメリットは?

過払い金請求を弁護士に依頼した場合には、以下のメリットがあります。

(1)時間と手間が省ける

弁護士に依頼した場合、弁護士が全ての作業を依頼者に代わって行ってくれるため、過払い金請求をするにあたっての時間と手間を省くことができます。

実際に過払い金を回収するには、様々な手続きが必要となることから、多大な時間と手間がかかることになります。
これは、仕事を抱えている方にとっては大きな負担です。

そのため、弁護士に依頼することで、全ての手続きを任せることができ、結果として時間と手間を省くことができます。

②借金していたことや過払い金請求したことを家族に知られずにすむ

本人自らが貸金業者とやりとりする場合には、基本的に電話や書面によることになります。
もし、自ら対応する場合には、取引履歴等の書類は原則としてご自宅に郵送されてしまいます。

そのため、そのような書類が家族の目に触れた場合には、借金をしていた事実がバレてしまうことも少なくありません。

しかし、弁護士に依頼した場合には、全てにおいて弁護士が窓口になるため、基本的にご本人に直接連絡が来ることはありません。

そのため、弁護士に依頼した場合には、家族に知られずに済むのです。

③本人が請求するよりも高額の過払い金が期待できる

もちろん、過払い金返還請求は弁護士に依頼せず、ご自身で行うことができます。
しかし、その場合には、貸金業者は実際に発生している過払い金の額よりも低い金額を提示してくることがあります。

しかし、そのような場合でも、専門家である弁護士が代理人として交渉することによって、より高額の過払い金回収が期待できます。

④早期解決が望める

また、個人で過払い金請求すると業者は早期解決が困難となるような交渉(引き伸ばし交渉)をしてくることがあります。

そのような場合でも弁護士に依頼することで早期解決が可能となります。

5、まとめ

今回は、過払い金請求にかかる費用と弁護士に依頼した場合のメリット・デメリットについてご説明いたしましたがいかがだったでしょうか。
今回の話が過払い金請求を本人でやるか弁護士に依頼するか悩まれている方のご参考になれば幸いです。

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