昨今は、弁護士の登録人数も増え、若手の弁護士数が増加しています。
昔は「弁護士はいったん就職したら、独立するかパートナーになるまでその事務所で働く」ことが当たり前でしたが、最近は中途で別の事務所に転職する人も増えています。
また、新たに司法修習を終えるので就職先を探している弁護士の方もいるでしょう。
弁護士の就職先の情報は、まだまだ広く開示されているとは言いがたいので良い就職先を探すにはポイントがあります。
そこで今回は、弁護士が就職や転職(事務所の変更)を成功させるポイントと事務所探しの際に役立つ求人サイトをご紹介します。
- 交通事故
- 過払い
- 離婚問題
- 刑事事件
- 企業法務
- 遺産相続
- 労働問題
- B型肝炎
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目次
1.弁護士が転職を成功させる方法
弁護士は個々の独立性の強い職種ですが、それでもどのような場所で働くかは重要です。
弁護士が転職を成功させるにはポイントがあります。
(1)たくさんの良質な情報を集める
まずは、良質な情報をたくさん集めることが必要です。
たくさんの求人情報があれば、その分自分の希望する条件の職場を見つけやすいからです。
ただし、情報の質も重要です。
役に立たない情報が大量に入ってきても、転職活動の障害になるだけです。
そこで、就職活動を成功させるためには良いニュースソースを確保して、それを頼りに自分の希望に合う事務所や会社を探すことがポイントです。
たとえば、弁護士事務所の求人サイトや有能なエージェントを利用する方法などが有用です。
(2)希望を明確にする
次に、自分自身の希望を明確にすることが必要です。
昔は、「弁護士」というと、一般民事や刑事事件などの大きな枠しかありませんでしたが、最近は弁護士の業務もかなり細分化されてきています。
交通事故や債務整理などに特化している事務所もありますし、遺産相続問題が非常に得意な事務所、ネット誹謗中傷問題や残業代請求に力を入れている事務所など、それぞれ特徴があります。
また、企業法務に専門的に対応しており、一般民事はほとんど取り扱わない事務所もありますし、大手と中小、個人事務所の違いもあります。
さらに、最近ではインハウスローヤーとして企業内で働く弁護士も増えていますし、「ブティックファーム」といって、特定の分野に注力するタイプの弁護士事務所も出現していて、就職希望の弁護士の人気を集めています。
このように弁護士のニーズが多様化しているため、求人段階でもニーズが特化されてきています。
そこで、就職活動をするときには、「自分がどのような仕事をしたいのか」「どのような事務所(または企業)に就職したいか」などを明確にしておく必要があります。
ブレない自分を確立することにより、確実に目的の就職先にたどり着くことが可能になります。
(3)得意分野をアピールする
転職を成功させたいなら、得意分野を身に付けてアピールすることです。
司法修習生が新しく就職する場合には難しいですが、転職の場合、必ず前職があります。
たとえば離婚、遺産相続、交通事故、債務整理など、以前力を入れて取り組んでいた分野は何かを説明し、その分野ならベテランにも負けないというくらいの意気込みがほしいところです。
企業に転職したいのであれば、企業法務についての勉強もしておきましょう。
このように、得意分野を作って効果的にアピールすることにより、転職を成功させることにつながります。
2.弁護士求人を探す方法
それでは、上記のポイントを踏まえながら、具体的に転職先を探すにはどのような方法があるのかを見ておきましょう。
(1)弁護士求人サイトを利用する
まず、ネット上の弁護士の求人サイトを利用する方法があります。
こういったサイトには、弁護士事務所や企業の求人情報が掲載されており、自分の希望に応じた就職先を探すことができます。
多くの求人情報が掲載されていて、まとめて情報を得ることができるので非常に効果的な方法です。
また、サイトに登録すると非公開の求人情報をもらえたり、キャリアカウンセラーにキャリアアップの相談ができたり、就職先との条件交渉を代行してもらえたりすることもあります。
(2)弁護士会のホームページで探す
次に、弁護士会のホームページ上で求人情報を確認する方法があります。
全国の弁護士会のサイトには、それぞれの所属弁護士事務所による求人情報が公開されているので、そういった情報を見て、自分の就職したい地域における求人を探すことができます。
また、弁護士会によっては、登録すると採用を希望する弁護士事務所の方から連絡をしてもらえる「求職者登録制度」を利用できるものもあります。
望まれて就職をするならば、居心地が良い職場となる可能性が高いため、利用価値は十分です。
(3)伝手を頼る
弁護士が就職活動をするときには、先輩や知り合いの弁護士、会派の上層部や同期などによる紹介を受けることが多いです。
一昔前は、ほとんどがこの方法でした。
つながりがある人からの紹介であれば、事務所側も断りにくくなるので就職がしやすくなります。
ただし、紹介を受けた事務所が必ずしも自分の希望にかなうとは限りません。
給料などの条件面だけではなく、事務所の取扱分野や雰囲気、他の弁護士の構成などをよく見て、本当にそこでやっていけるのかどうかを見極めるべきです。
合わなければまた辞めなければならないので、そのようなことのないよう納得してから就職を決めましょう。
3.弁護士の転職サイト・転職エージェント・求人サイト5選
以上のように、弁護士が転職を成功させるには良質の情報を多く獲得することが重要です。
そのためには転職サイトを利用すると便利です。
以下ではおすすめのサイトを5つご紹介します。
(1)弁護士ドットコムキャリア
弁護士ドットコムキャリアは、登録弁護士数が12000人を超えている日本で最大級の法律事務所のネットワークを持っています。
この中から自分に合った事務所を探すことができるので、広く情報収集することができます。
また、キャリアコンサルタントが個別にキャリアアッププランを提案してくれたり、応募用の書類の添削や面接対策を実施してくれたり、就職先の事務所との条件交渉を代行してくれたりするサービスもあり、弁護士の転職サイトとしては非常に安心感が高いです。
(2)ジュリナビキャリア
ジュリナビキャリアは、弁護士や司法修習生、法務関係者などの転職を支援してくれるサービスです。
求人情報は弁護士事務所と企業法務、未経験可の3つに分かれており、2015年現在において、登録している弁護士数は約5700人、法科大学院在学生と修了生を合わせると17000人を超えています。
転職支援も非常に手厚く、おすすめのサイトです。
(3)エイパス
エイパスは、2005年にはじまったサービスでマスコミにも何度か掲載されています。
弁護士や法務プロフェッショナル、パラリーガルやコンプライアンス関係者の転職支援に特化しており、どちらかというと企業内弁護士(インハウスローヤー)への転職を希望する人に向いています。
キャリアコンサルティングにも積極的であり、メールや電話、スカイプで相談することができます。
(4)弁護士転職NAVI
弁護士求人NAVIは、その名の通り弁護士の転職を支援するサービスです。
登録している法律事務所や求人企業の数は約350社となっており、内容は大手企業のインハウスローヤーや弁護士事務所のアソシエイト、パートナーなどいろいろなものがあります。
サイトに登録すると、個別相談・カウンセリングを受けた上で情報提供してもらえます。
(5)リーガルネット
リーガルネットは、1990年に始まった27年の実績を持つ老舗のサービスで、これまでに援助した転職者は15000人にも及びます。
弁護士、司法修習生、法科大学院修了者、海外弁護士などの資格別で求人情報を探すことができます。
サイトに登録するとカウンセリングや情報提供のほか、キャリアプランの策定や面接のサポート、就職先との条件交渉などもしてもらうことができるのでサポートは手厚いです。
まとめ
以上のように、弁護士が転職を成功させるには情報収集が命ですが、弁護士転職サイトを利用すると、非常に効率的に良い情報、しかも自分に合った情報の提供を受けることができます。
後悔のない転職を実現したいのであれば、是非とも一度、弁護士転職サービスに登録・利用してみましょう。