アイフルに過払い金請求する場合に知っておきたい3つのこと

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全盛期には、チワワを使ったCMで一世を風靡したアイフル。

これをお読みの方の中には、アイフルから借金をしたことがあって、アイフルに過払い金請求をしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、各金融会社によって、過払い金の請求方法が違います。

このことをご存知の方は少ないと思います。

アイフルから満足いく過払い金回収をするためには、アイフルへの対処法をきちんと知っておく必要があります。

ですので今回は、過払い金請求をアイフルにする場合に知っておきたい事柄に焦点を当ててご説明いたします。
ご参考になれば幸いです。

1.アイフルとはどのような会社?

アイフルとは、大手消費者金融の一つで、消費者金融事業や不動産担保金融事業、事業者金融事業を主な事業としています。

銀行の傘下にあるアコムやプロミスなどとは異なって、アイフルは銀行の傘下にはなく、独立した消費者金融業者です。

そのため、銀行が背後にいないことから、資金面での不安が指摘されています。
現時点ではある程度経営状態は安定しているものの、できるだけ早く過払い金請求する方が良いでしょう。

2.アイフルからの過払い金返還は可能?

※この項目で記載している回収率や回収までの期間はあくまで法律事務所に依頼した場合の目安なので注意していただきたい。

(1)過払い金の回収率の目安

弁護士などの専門家に依頼した場合で、かつ任意の交渉をした場合には、実際に発生している過払い金の30%~60%程度しか期待できません。

他方、ご自身で交渉をする場合には、実際に発生している過払い金の10%~20%程度しか期待できません。

ですので、基本的に全額返還を求めるのであれば、裁判所に訴訟を提起して過払い金返還請求をしたほうが良いです。

(2)過払い金回収までの期間の目安

満額(100%)回収にこだわらないのであれば、おおよそ6ヶ月~7ヶ月ほどです。

他方、裁判をして満額回収しようとした場合には、おおよそ1年ほどです。

3.アイフルに過払い金請求をする場合の注意点

アイフルに過払い金請求をする場合には、以下の3つの点に注意して頂きたいです。

(1)なるべく早く過払い金請求をするようにしたい

前述のように、アイフルは他の消費者金融とは異なり、銀行の傘下にないことから資金面での不安がありません。

そのため、アイフルに対して過払い金の請求をするかどうかお悩みの方は早急に請求しましょう。

(2)本人が請求すると極めて低い金額が提示される

2.アイフルからの過払い金返還は可能?」で述べたように、弁護士に依頼した場合で、かつ任意の交渉の場合には、実際に発生している過払い金の約30%~60%くらいしか獲得できません。

とりわけ、ご自身で交渉をする場合には、過払い金の約10%~20%くらいしか獲得できません。

やはり少しでも多く回収したいのであれば、法律の専門家である弁護士に依頼することをお勧めいたします。

(3)基本的には裁判をして回収することになる

2.アイフルからの過払い金返還は可能?」で述べたように、アイフルから任意で過払い金を回収しようとした場合、他の消費者金融と比べて回収に要する期間が長くなる割には、回収できる金額が少ないです。

そのため、アイフルに対して過払い金を請求する場合は、基本的に裁判の提起が必要です。
1人で過払い金を回収しようとする方の負担はとても大きいと思います。

4.アイフルへの過払い金請求は弁護士に依頼した方がいい?弁護士に依頼するメリットとデメリットは?

(1)メリット

①時間と手間が省ける

弁護士に依頼した場合、基本的にすべての作業を代行してもらえます。
ですので、本来必要な手続や交渉をしなくて済むので、手間と時間を省くことが可能です。

後述の「5.アイフルへ過払い金請求をする流れ」でご説明いたしますが、もし過払い金請求を自分で行った場合、実際に過払い金を回収する作業には、多大な時間と手間がかかることになります。

②家族に知られずにすむ

本人自らがアイフルとやりとりする場合には、基本的に電話や書面によることになります。

もし、1人で請求手続きを行う際は、取引履歴等の書類は自宅に郵送されます。
ですので、書類が家族の目に触れてしまう確率は高いです。

弁護士に依頼すれば、弁護士がすべての窓口になるので、本人に直接連絡は来ません。

③本人が請求するよりも高額の過払い金が期待できる

過払い金返還請求は個人で行うことも可能です。

しかし、「3.アイフルに過払い金請求をする場合の注意点」で述べたように、ご自身で交渉を行うと、実際に発生している過払い金の10%~20%程度しか返還してもらえないことがほとんどのようです。

ですが、基本的に弁護士が代行するので、個人で請求するよりも獲得金額が高額になる可能性が高いです。

もっとも、弁護士に依頼したとしても、任意で回収しようとする場合には、実際に発生している過払い金の30%~60%程度の回収しか期待できません。

(2)弁護士に依頼するデメリット

デメリットとしては、弁護士費用が必要なことです。
下記の弁護士費用が必要です。

①相談料

弁護士に相談する際に必要な金銭です。
30分5000円(税抜)が相場です。
ですが、近頃は多くの法律事務所で、相談無料を行っているところも増えてきています。

②着手金

弁護士が依頼を受けた時点で必要になる金銭です。

業者1社ごとに金銭が必要です。
相場としては、1社につき4万円ほどです。

事務所によっては着手金無料の事務所もあります。

③基本報酬

依頼終了時に必要になる金銭です。
1社ごとに約4万円が相場です。
着手金と基本報酬どちらか片方が必要です。

④成功報酬

獲得した過払い金がくによって必要になる金銭です。
獲得金額の約20%相場です。
裁判で獲得した場合は、獲得金額の約25%が相場です。

⑤減額報酬

過払い金獲得後も借金が残っている場合、減額金額によって必要な金銭です。
減額金額の約10%が相場です。

5.アイフルへ過払い金請求をする流れ

(1)まずは、取引履歴を取得しよう

まずは、取引履歴を取得しましょう。

方法としては、取引履歴請求書を作成してFAXまたは郵便でアイフルに送付することになります。
請求してからおおよそ2週間から1ヶ月程度で手元に取引履歴が届くでしょう。

なお、ご本人が請求した場合には、取引履歴をなかなか開示してこないことがあるので注意しましょう。

(2)引き直し計算をする

過払い金の計算(引き直し計算)をします。

そして、引き直し計算をするには、

  • 取引履歴
  • Excelが使えるパソコン
  • 過払い金計算ソフト

が必要です。

(3)アイフルに過払い金を請求する

引き直し計算を行って、実際に過払い金が発生していることが分かったら、アイフルに対して過払い金請求書を送付します。
送付方法は、FAXまたは郵便で行うことになります。

(4)アイフルと電話等で交渉する

請求後は、アイフルと電話等で和解交渉をすることになります。

基本的に、過払い金の約30%~60%でしか交渉してきません。
ですので、基本的には裁判によって過払い金を回収することになります。

(5)交渉が決裂したら訴訟で回収

アイフルとの任意の交渉で満足のいく結果が得られない場合には、過払い金返還請求訴訟を提起することになります。

訴訟は、訴状その他必要書類と所定の収入印紙と郵便切手を裁判所に提出することが必要です。

そして、裁判に勝訴した場合には、現在のところ、アイフルは判決通りの金額を支払っています。

しかし、基本的に控訴してくるので、裁判が終結するまで約1年〜1年半の期間が必要です。

(6)過払い金の入金

勝訴判決から約1か月で過払い金に支払日までの利息を加えた金額の入金がされます。

まとめ

今回はアイフルに過払い金請求をする場合について知っておきたいことについてご説明いたしました。

今回の話がアイフルに過払い金請求をしようと考えている方のご参考になれば幸いです。

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